不動産用語集

排水方式はいすいほうしき

主に「公共下水(下水道)」「浄化槽」「汲み取り」3種類があります。

公共下水は、各自治体が下水道を維持管理し、下水管へと接続するだけで使用することができます。下水管は下水処理場へと繋がり、そこで処理された後に河川へと放流されます。多くの地域で下水道が整備されており、多くの場合で毎月の「下水道使用料」を支払って使用しています。下水道使用料は下水排水量を元に請求されますが、水量を測定することは難しく、上水道の使用量を元に算出されます。

浄化槽とは、小型の汚水処理設備を敷地内に埋め込み浄化してから排出する仕組みで、現在も下水道配備がされていない地域やなどでは良く見られます。汚水・雑排水を一度浄化槽へと流し、微生物が汚れを分解してから河川や用水路などへと排出します。

また、浄化槽の維持には定期的な清掃と点検が法的に義務付けられています。

  1. 定期清掃(年1回程度)
  2. 法定点検(年1回程度)
  3. 保守点検(浄化槽の大きさや利用者の人数によって年3回~毎月実施)

汲み取りは、家庭から出る汚水をそのまま便槽と呼ばれるタンクに溜めこみ、定期的にバキュームカーで汲み取って処理する方式です。下水道が整備されていない地域で、浄化槽から排出する用水路などが無い場合には汲み取り式を利用することになります。便槽には浄化槽のような処理機能は無いため、便槽がいっぱいになる前に汲み取ってもらう必要があります。

汲み取り式のトイレには大きく分けて2種類あり、「汲み取り式便所」と「簡易水洗」です。
便槽から汲み取った量に応じて費用を支払う仕組みが多く、自治体ごとに費用の差があります。汲み取り式便所は便槽に繋がる穴に落ちる音からボットン便所とも呼ばれ、下水道整備が行われていない地域では多く見られます。便器の穴の下がそのまま便槽となっており、便座と便槽の間にフタが付いている物もありますが多くの場合汚水の臭いがします。簡易水洗の見た目は一般的な水洗トイレですが、便器と便槽の間に水で蓋をすることで汚水の臭いが漏れることはありません。しかし、ボットン便所のタイプと比べると水洗で流す水が増えるために便槽に汚水が溜まるペースが早くなり、汲み取り頻度が高くなります。

ECHOESで簡単に空室対策をしませんか?

カンタン10秒!無料で会員登録をする