私は以前、SUUMOで不動産オーナー向けのプロジェクトを担当していました。

年間1000人以上のオーナーとお会いする中で、共通して聞こえてきたのは、「空室が埋まらないのに、何が悪いか分からない」「写真や文章の改善も、自分ではコントロールできない」そんな“見えなさ”と“動けなさ”に対する、強いもどかしさでした。

物件の改善も、反響の把握も、内見の結果も、すべてがブラックボックス。

オーナー自身が判断しようにも、材料がない。そんな状況を、何とかしたいと強く思いました。

私自身も過去に賃貸仲介業や管理業務を経験し、いまは自主管理オーナーでもあります。

実際に空室が出たとき、自分でSUUMOやATBBなどに掲載し、写真や文言、AD、条件調整を行ってきました。

情報を自分で見て、判断して、改善すれば、物件はちちんと決まります。

この経験から確信したのは、「オーナーは情報さえあれば、もっと強くなれる」ということ。

逆に、情報が閉ざされたままでは、どんなに誠実なオーナーでも空室を埋められない、という事実でした。

これまでの不動産業界では、「業者に任せる」のが当たり前でした。

でも、これからはオーナー自身が武器（＝情報とツール）を持つ時代です。

ECHOESは、反響・内見・成約といったプロセスをすべて見える化し、数値とコメントをもとに、誰でも判断・改善ができるように設計されたサービスです。

経験や勘だけに頼るのではなく、「なぜ決まらないか」が言語化され、「どう改善するか」が共有される。

そうすることで、オーナーはもう“待つだけの存在”ではなく、自ら成果を生み出す主体になれます。

私たちが目指すのは、全国のオーナーが自分の意思で空室を埋められる世界です。

現場で感じた課題と、テクノロジーの力を掛け合わせることで、オーナーが「情報を味方にできる」仕組みを社会に実装していきます。

誰かの言いなりではなく、自分の判断で物件を動かしたい。

そんな思いを持つすべてのオーナーに、ECHOESが伴走できる存在でありたいと願っています。