登録日:2025.09.04
大学の近くでアパートを経営するメリット5選デメリット4選!成功へのポイントも5つ紹介

目次
「大学近くでアパート経営を始めたいけど本当に安定した収益が見込めるのか不安」
「少子化が進む中で学生向けのアパート経営は将来性があるのか疑問に思っている」
「大学近くのアパート経営のメリットとデメリットを詳しく知りたい」
不動産投資や土地活用の方法として、大学の近くでアパート経営を検討している方は多いのではないでしょうか。学生向けの賃貸需要は一定数あるものの、少子化や大学の移転リスクなど、将来的な不安もあります。
この記事では、大学近くでアパート経営をする際のメリット・デメリットと、成功させるためのポイントを詳しく解説します。これから大学近くでアパート経営を始めようとしている方はもちろん、すでに経営している方にとっても参考になる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
大学の近くでアパートを経営する5つのメリット
ここでは、大学近くでアパート経営をする5つの主なメリットを紹介します。大学近くでアパート経営をするメリットはさまざまありますが、共通するのは入居者の安定性と収益性のバランスです。学生という特定のターゲット層を対象とすることで、効率的な経営が可能になります。
1. 入退去のタイミングが予測しやすい
大学近くのアパート経営の大きなメリットは、入居者の入退去サイクルが予測しやすいことです。学生は主に春の入学時期に入居し、卒業時期に退去するというパターンが明確であるため、空室対策も計画的に行えます。
4年制大学であれば4年間、短期大学なら2年間と、入居期間もある程度予測できるため、長期的な経営計画が立てやすくなります。退去時期があらかじめわかっていれば、次の入居者を探す募集活動や必要なリフォーム工事も計画的に行えるでしょう。
特に、新年度前の1~3月は新入生や進学で引っ越す学生が多く、この時期に集中して募集活動を行えば効率的に入居者を確保できます。
2. 家賃の滞納リスクが低い
学生向けアパートは、一般賃貸に比べ滞納リスクが低い傾向にあります。主な要因は以下の3つです。
- 保証会社による与信審査と代位弁済体制
- 仕送り口座からの自動引落し
- 契約期間を定めることで入退去を予測可能にする仕組み
さらに、募集時期や修繕計画を運用に組み込むことで、家賃回収とキャッシュフローの安定化を図れます。
3. 収益性の高い間取りにできる
大学生向けのアパートは、1Rや1Kといった単身者向けの物件が中心です。単身向けの間取りは、同じ敷地面積でもより多くの戸数を確保できるため、全体の家賃収入を上げやすくなります。
また、ワンルームタイプのマンションやアパートは、特に都心部では社会人の需要も高いため、学生が卒業した後も次の入居者を見つけやすいという点がメリットです。学生向け物件は通学や生活利便性を重視されるため、専有面積あたりの家賃単価が比較的高く設定でき、収益性が高くなる傾向があります。
4. 毎年新入生の需要が期待できる
大学が存続する限り、毎年新入生が入学してくるため、継続的な入居需要が期待できます。これは、他の賃貸物件にはない大きなメリットです。
大学や専門学校が近くにあれば、その学校に通う学生たちにとって便利な立地となるため、一定の需要が継続的に見込めます。大学周辺の学生街は活気があり、飲食店や学生向けのサービスも充実していることが多いため、学生以外にも若い社会人などの入居も期待できます。
安定した需要があることで、長期的な経営計画を立てやすくなり、空室リスクを減らせるでしょう。
5. 設備投資の費用が抑えられる
学生向けのアパートは、高齢者対応や共働き世帯向けの特別な仕様が必要ないため、建築費を抑えられます。バリアフリー設計や高級キッチン設備などの特別な設備投資をせずとも、標準的な設備で十分に入居者を確保できる点が大きなメリットです。
例えば社会人やファミリー向けの物件では、最新の設備やデザイン性の高い内装が求められる傾向があります。しかし、学生向け物件では勉強や生活に必要なエアコン・照明・ネット回線などの最低限の設備以外は求められないため、過剰な設備投資を避けられます。
差別化のための追加コストが少なくて済むため、総合的な費用負担が軽減され、投資効率の良い経営が可能です。
大学近くでアパート経営をする4つのデメリット
大学近くでアパート経営をするメリットがある一方で、学生数減少や大学移転による需要変動、頻繁な原状回復コスト増加など具体的なリスクも抱えています。将来的なリスクや管理面での課題を理解し、事前に対策を取っておくことが重要です。
ここでは、大学近くでアパート経営をする際に考慮すべき4つのデメリットを解説します。
1. 少子化による学生数の減少リスクがある
総務省統計局によると、令和6年度の18歳人口(新成人人口)は106万人と前年から約6万人減少し、過去最低を更新しています。18歳人口の減少により、多くの大学で定員割れが発生する可能性があり、大学近くのアパート経営にとって懸念事項となるでしょう。
特に地方の大学では、学生数の減少が顕著になる懸念があるため、入居者のターゲットを絞っていると将来的に空室率が高まるリスクがあります。空室リスクを軽減するためには、学生以外の入居者層も視野に入れた経営戦略を考える必要があるでしょう。
2. 大学の移転や撤退リスクがある
大学の移転や学部の統廃合、さらには大学の閉鎖といった事態が発生すると、周辺の賃貸需要が急激に減少するリスクがあります。近年では大学が都心に回帰する傾向があり、郊外にあるキャンパスが縮小されるケースも少なくありません。
大学の学部縮小や閉鎖により学生数が激減すれば、アパートの入居率にも直接的な影響が及びます。そのため大学の動向を常にチェックし、移転や統廃合の情報を早期にキャッチすることが重要です。
3. 原状回復工事のサイクルが短い
学生は卒業や転校などにより2〜4年程度で退去することが多く、ファミリー向けの物件と比べて入れ替わりのサイクルが短い傾向があります。そのため、原状回復工事の頻度が高くなり、修繕費用がかさむでしょう。
状態によっては退去ごとに壁紙の張り替えや設備の修繕が必要になるため、長期的に見ると収益性が悪化するリスクがあります。特に卒業時期は退去が集中するため、短期間に複数の部屋の原状回復工事が必要になる場合もあります。
4.クレームが多い
学生向けのアパートでは、騒音や生活マナーに関するクレームが発生しやすい傾向があります。夜間の友人同士の集まりや夜間の談笑、テレビの大音量などにより近隣住民から騒音の苦情が寄せられることもあるでしょう。
また、学生同士でも勉強や生活リズムの違いにより、入居者間でトラブルが発生することがあります。さらに、ゴミの分別や収集日を守らないことで、悪臭や散乱などの問題に発展するケースもあります。
大学近くのアパート経営を成功させる5つのポイント
大学近くでアパート経営を成功させるためには、メリットを最大化し、デメリットを最小化する戦略が必要です。ここでは、安定した収益を得るための5つの重要なポイントを紹介します。
これらの要素を意識して運営することで、長期的に成功する可能性が高まるでしょう。
1. ターゲットを学生だけに限定しない
大学近くのアパート経営で安定した収益を得るためには、学生だけではなく若手社会人やシングル層なども視野に入れた運営戦略を考えることが重要です。学生需要に過度に依存すると、少子化や大学の移転といったリスクに弱くなってしまいます。
社会人の単身者もターゲットに含めることで、空室リスクを分散できます。そのためには学生向けに特化しすぎず、通常の賃貸物件としても魅力的な設備や条件を整えることが大切です。
また物件の立地条件を考慮し、社会人の需要も見込めるエリアを選ぶことも大切です。駅からのアクセスや、周辺の商業施設なども重要な要素となるでしょう。
2. 競合物件と差別化を図る
大学周辺には多くの賃貸物件が存在するため、競合との差別化が重要です。設備やサービスで他のアパートと差別化を図り、選ばれる理由を作りましょう。
例えば以下のような設備を導入すると、安全性や利便性をアピールできます。
- 無料Wi-Fi
- オートロック
- 防犯カメラ
特に現代の学生にとってインターネット環境は必須であり、高速通信が利用できる環境は大きな魅力となります。また、防犯カメラの設置や二重サッシ・吸音パネルの採用に加え、入居時に生活マナーガイドを配布することで騒音トラブルを未然に防止し、安全・快適な居住空間を実現します。家賃設定や初期費用の面でも差別化が可能です。フリーレントの提供や、敷金・礼金なしといった条件は、限られた予算で住まいを探す学生にとって大きな決め手になります。
さらに、留学生の受け入れを積極的に行うのも1つの戦略です。留学生向けに契約書や入居ガイドを英語・中国語・韓国語で作成し、多言語対応の緊急連絡窓口を設置するなど、生活サポートを充実させることで、差別化を図ることができます。
3. 大学や学生生協と連携する
大学や学生生協との良好な関係を築くことは、安定した入居者確保のために非常に効果的です。大学の紹介制度や学生生協との提携により、信頼性の高い形で物件情報を学生に届けられます。
また、大学生協に物件情報を掲載してもらうことで、学生への認知度を高められるでしょう。
大学の紹介制度を活用し、入居希望者を紹介してもらうことも効果的です。特に新入生や留学生は、大学からの紹介を頼りに住まいを探すことが多いため、こうしたルートを確保しておくことが重要です。
また、合格発表前の入居予約を受け付けるなど、早期の入居者確保を目指す工夫も有効です。地方から進学してくる学生は、入学前に住まいを決める必要があるため、こうしたニーズに応えることで競合との差別化を図れるでしょう。
4. 大学近くの仲介会社と連携する
大学近くの物件に強い地元の仲介会社と良好な関係を築くことは、効率的な入居者確保に役立ちます。地域の大学事情に詳しい仲介会社は、学生のニーズを熟知しており、適切なアドバイスや効果的な集客が期待できます。
地域の大学と提携している仲介会社を選ぶことで、大学からの紹介ルートを間接的に確保できるでしょう。また、仲介会社と密に連絡を取り、最新の入居者ニーズや市場動向を把握することも大切です。
インターネットポータルサイトの学生向け物件特集に掲載してもらうことも効果的な戦略です。しかし、地方の不動産会社の中には大手ポータルサイトへの掲載に対応していないケースもあります。
そのような場合には、ECHOESのような賃貸オーナー向け募集支援サービスを活用するのが効果的です。ECHOESを利用すれば、オーナー自身でSUUMO、HOME'S、at homeなど複数の大手ポータルサイトに物件情報を一括掲載することができます。
物件情報への反響状況も一元管理できるため、効率的な募集活動が可能です。特に学生が多く利用する大手ポータルサイトへの掲載は、入居率向上に大きく貢献するでしょう。

5. 学生の動向をリサーチする
成功する大学近くのアパート経営には、学生のニーズ変化や大学の計画などの調査が欠かせません。学生のライフスタイルは時代とともに変化するため、常に最新のトレンドをキャッチする姿勢が大切です。
大学の移転計画や学部の新設・廃止、入学定員の変化などは、将来の需要に直接影響します。大学のホームページや地域の情報誌、地元の不動産会社などから定期的に情報を収集し、将来的なリスクを早期に察知しましょう。
学生に人気の設備やサービスを把握し、可能な範囲で物件に反映させたり、アンケート調査や聞き取り調査をしたりして学生のニーズを直接把握することも効果的です。入居者との良好なコミュニケーションを通じて、改善点や要望を収集しましょう。
まとめ:大学の近くでアパートを経営するならECHOESを活用して収益の最大化を目指そう
大学近くのアパート経営は、入退去サイクルの見通しが立てやすく安定収益が期待できる一方で、学生数の減少や移転による空室リスク、修繕コストの頻度が課題です。こうしたリスクを軽減するには、学生以外の入居者にも門戸を広げつつ周辺物件と差別化を図り、大学や地元仲介会社との協力体制を築くことがポイントです。
また、学生のニーズ変化や大学の動向を定期的にリサーチすることで、変化に対応できる柔軟な経営が可能になります。特に入居者募集においては、幅広い層へのアプローチが大切です。ECHOESのような賃貸オーナー向け募集支援サービスを活用することで、SUUMO、HOME'S、at homeなどの大手ポータルサイトに一括で物件情報を掲載できます。
入居希望者の8割以上が利用する主要な検索先となっている、これらのポータルサイトに掲載されていない物件は「探されない=選ばれない」というリスクを抱えています。ECHOESでは、掲載後の反響データをリアルタイムで確認でき、どのポータルサイトからの問い合わせが多いか、どのような条件設定が人気かなどの分析が可能です。この情報を基に家賃設定や広告内容を柔軟に調整することで、空室期間を最小限に抑え、収益を最大化できます。
また、ECHOESでは学生向け物件の特徴を効果的にアピールするための写真撮影サービスも提供しており、物件の魅力を最大限に引き出した募集が可能です。大学近くのアパート経営で重要な「差別化」と「効率的な募集活動」の両方を実現できるECHOESの活用が、安定した収益確保への近道といえるでしょう。
